車椅子で暮らせる家の間取り-バリアフリー住宅の間取り6選と新築費用

「車いすの家族が暮らしやすい家を作りたい」
「バリアフリー住宅はどのくらいの費用がかかるのだろう?」
「バリアフリー住宅は補助金の対象になるの?」

など、お悩みを抱えていませんか。

車いすの人が暮らしやすい住まいを実現するためには、間取り設計が重要です。1度建てたマイホームの変更は手間も費用もかかるため、じっくりと考える必要があります。

とはいえ、どのような間取りにすれば良いのか分かりませんよね。

そこでこの記事では、車いす対応のバリアフリー住宅を建てようと考えている方に向けて、参考にしたい間取り例を6つ紹介します。最後まで読むことで、設計する際の注意ポイントが明確になり、家族全員が安心・安全に過ごせるマイホームを作れるでしょう。

バリアフリー住宅の建築にかかる費用や、適用される補助金・優遇措置などについても解説するので、ぜひご一読ください。

また、解説に入る前に家づくりを失敗させないために1番重要なことをお伝えします。

それは、1番最初にマイホーム建設予定に対応している住宅メーカーからカタログを取り寄せてしまうこと。

これから30年、40年と生活をするマイホーム。絶対に失敗するわけにはいきません。

家を建てようとする人がよくやってしまう大きな失敗が、情報集めよりも先に住宅展示場やイベントに足を運んでしまうこと。

「とりあえず行ってみよう!」と気軽に参加した住宅展示場で、自分の理想に近い(と思い込んでしまった)家を見つけ、営業マンの勢いに流され契約まで進んでしまう人がかなり多いのです。

はっきり言って、こうなってしまうと高確率で理想の家は建てられません。

もっと安くてもっと条件良く高品質の住宅メーカーがあったかもしれないのに、モデルハウスを見ただけで気持ちが高まり契約すると、何百万円、場合によっては1,000万円以上の大きな損をしてしまうことになるのです。

マイホームは人生の中でもっとも高い買い物。 一生の付き合いになるわけですから、しっかりと情報収集せずに住宅メーカーを決めるのは絶対にやめて下さい

「情報収集しすぎ」と家族や友人に言われるくらいで丁度良いのです。

とはいえ、自力で0から住宅メーカーの情報や資料を集めるのは面倒ですし、そもそもどうやって情報収集すればいいのか分からない人も多いでしょう。

そんな背景もあり、昨今では、条件にあった住宅メーカーにまとめて資料請求を依頼できる「一括カタログサイト」が増えていますが、中でもおすすめなのが大手が運営する下記の3サイトです。

①LIFULL HOME’S 東証プライム上場企業「LIFULL」が運営。SUUMOと2強の大手不動産ポータルサイトだけあり、厳しい審査を通過した住宅メーカーのみが加盟。特にローコスト住宅に強く、ローコスト住宅も検討したい方におすすめ。

②SUUMO

不動産最大手ポータルサイトSUUMOが運営。独自のネットワークを活かし全国の地域に特化した工務店の資料を取り寄せることが出来る。坪単価も安く高品質な工務店が多いのが特徴。

③HOME4U家づくりのとびら

信頼の「NTTデータグループ」が運営。全国で厳選されたハウスメーカーを中心にカタログ請求できる。自分たちだけの家づくりプランも完全無料で作ってくれるのは非常に大きなメリット。1度は必ず利用したい。

この3サイトはどれも、日本を代表する大手企業が運営しているため審査が非常に厳しく悪質な住宅メーカーに当たるリスクを避ける事ができます。

また、カタログを取り寄せたからといって無理な営業もなく気軽に利用でき非常にメリットが大きいサービスです。

3サイトの中でどれか1つ使うなら、

MEMO

ローコスト住宅をメインで考えている方は・・・LIFULL HOME’S

工務店をメインに探したい方は・・・SUUMO
ハウスメーカーにこだわりたい方は・・・家づくりのとびら

を使っておけば間違いないでしょう。

また、より慎重に絶対に失敗したくない方は絶対に工務店、絶対にハウスメーカーと決めつけずに1社でも多くの会社から資料を取り寄せてしまいうのがおすすめです。

「ハウスメーカーで考えていたけど、工務店の方が理想な家づくりが出来るし高品質だった」

「工務店で考えていたけど、意外と安く建てられる思いもよらないハウスメーカーと出会えた」

このような事は非常に多くあります。

また、なるべく多くの会社で資料を取り寄せることでメーカーごとの強みや特徴が分かりますし、複数社で価格を競わせることで全く同じ品質の家でも400万.500万円と違いが出ることさえあります。

後から取り返しのつかない後悔をしないよう、家を建てるときには面倒くさがらず1社でも多くのカタログを取り寄せてしまうことをおすすめします。

MEMO

LIFULL HOME’S・・・ローコスト住宅のカタログ中心

SUUMO・・・工務店のカタログ中心
家づくりのとびら・・・ハウスメーカーのカタログ中心 


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それでは解説をしていきます。

目次

車椅子で暮らせる家を建てる!バリアフリー住宅のつくり方

車いす バリア フリー 間取り

バリアフリー住宅とは、小さな子どもからお年寄りまで幅広い世代が安心・安全に使える住宅です。例えば、段差をなくしたり、廊下に手すりを付けたりするなどの設計の工夫があげられます。

バリアフリー住宅と聞くと、お年寄りや障害者に配慮した住宅だと感じるかもしれません。しかし、妊婦や小さな子どもなど、幅広い人が安心・安全に使えることが重要です。

車いすに対応した住まいも、バリアフリー住宅といえます。車いすで移動しやすいように、廊下の幅を広くしたり玄関の段差をなくしたりなどの工夫が挙げられます。

【平屋】車いすで暮らせるバリアフリー住宅3つの間取り実例

車いす バリア フリー 間取り

車いすに対応したバリアフリー住宅を建てるなら、平屋がおすすめです。ワンフロアで生活が完結するため、車いすの方でも生活しやすくなります。

こちらでは、車いすに対応した平屋の間取り図例を3つ紹介します。

  • 2LDK
  • 3LDK
  • 4LDK

設計のポイントについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

1.2LDK|解放的なリビング

車いす バリア フリー 間取り
出典:【平屋/1000万円台/長期優良住宅】料理、家呑み、くつろぎの時間…。暮らしを満喫する大空間の平屋|SUUMO

2LDKは2人暮らしにぴったりの間取りです。「定年後に夫婦2人で老後を送る」といった使い方が向いています。

ポイントは、リビングを広めに取ること。どの部屋からでもリビングに行けるため、効率のよい生活導線が作れます。

車いすの方1人でも移動しやすく、生活しやすい住まいを送れるでしょう。

2.3LDK|駐車場からフルフラット設計

車いす バリア フリー 間取り
出典:【平屋/間取り有/3LDK】車椅子生活に対応。ワンフロア&駐車場からフルフラットの設計で安心の住まい|SUUMO

家族3~4人で暮らすなら、3LDKの平屋がおすすめです。

駐車場から段差をなくしている、フルフラット設計を採用しています。車いすから車の乗り降りがスムーズにおこなえるのがメリットです。

さらに、屋内では通路の幅を広めに設計しています。車いすの方でも、家のどこでもストレスなく行きやすくなります。

3.4LDK|玄関を広めに確保

車いす バリア フリー 間取り
出典:【平屋×和モダン】木の風合い豊か。中庭や珪藻土塗り壁など、自然素材の心地よさに包まれるコの字型の平屋|SUUMO

少し珍しい、コの字型の間取りです。中庭を設けることで、自然を感じられる住まいを実現しています。

車いすの方が暮らしやすい住宅にするには、玄関に工夫を施すことが大切です。こちらの間取りでは玄関を広めに確保し、スムーズに行き来できるようにしています

玄関から外に出る際にストレスなく通れるよう、スロープを設けていることもポイントです。

【2階建て】車いすで暮らせるバリアフリー住宅3つの間取り実例

車いす バリア フリー 間取り

車いすの方が暮らしやすい住まいを考えるなら、ワンフロアで生活できる平屋がベターです。しかし、確保できる敷地によっては、2階建ての住宅を検討している方もいるのではないでしょうか。

2階建ての家でも、工夫次第では車いすに対応したバリアフリー住宅を作ることは可能です。こちらでは、設計する際に参考にしたい3つの間取り図例を紹介します。

  • 2LDK
  • 3LDK
  • 4LDK

順番にみていきましょう。2階建て住宅の建築を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.2LDK|ホームエレベーター付きで上下移動も安心

車いす バリア フリー 間取り
出典:【37坪/夫婦/間取り図あり】海を望むリゾート地で心豊かに暮らすご夫婦の家 写真10点掲載|SUUMO

2階建て住宅は、ホームエレベーターを採用することで、車いすの方でもフロアの移動がしやすくなります。エレベーターを設ける際には、ボタンを低めの位置に設定したり、車いすでも通りやすいよう大きめの空間を確保したりしましょう

こちらの間取りでは、トイレや洗面台が寝室スペースと引き戸でつながっています。夜間は、車いすの方は1人でもお手洗いに行けるのがメリットです。

2.3LDK|2階部分は収納スペースとして活用

車いす バリア フリー 間取り
出典:【52坪/間取り図あり】住み継がれる平屋のバリアフリー住宅 写真10点掲載|SUUMO

車いすに対応した2階建て住宅を建てるなら、生活フロアを1階にし、2階部分は収納スペースとして活用するのもおすすめです。居住スペースを広くとれるため、車いすの方でも暮らしやすい間取りを実現できます。

トイレを2個採用しているのもポイントです。1つはスペースを広めにとったり、出入り口を2つ設けたりすることで、車いすでも出入りがしやすくなっています。

3.4LDK|二世帯以上でも快適に暮らせる

車いす バリア フリー 間取り
出典:【50坪台|間取り|三世帯住宅】三世帯それぞれが快適に暮らす、家事ラク+回遊動線に配慮した洋風の住まい

4LDKの2階建て住宅は、二世帯以上でも快適に暮らせる間取りです。1階と2階で世帯ごとの居住スペースを分けるのも、車いすに対応した住まいのアイデアでしょう。

なお、リビングからキッチン、洗面室からホールへと回遊できるようになっています。そのため、来客があった際にでも裏で家事を進めることが可能です。

新築で車いす対応のバリアフリー住宅を建てた際の費用

バリアフリー住宅だけを抽出した、公的な全国平均はありません。2025年度【フラット35】利用者の平均所要資金は、注文住宅4,259.8万円、土地付注文住宅5,313万円です。注文住宅の平均住宅面積は118.4㎡ですが、バリアフリー限定の統計ではありません。

費用は、建物本体と土地に加え、外構・スロープや廊下などの面積増で変わります。建具・水回り、昇降設備、設計・申請、将来の保守費も分けて確認してください。各社には標準仕様、オプション、別途工事の3区分で見積もりを求めると比較しやすくなります。

2026年の新築では、みらいエコ住宅2026事業を使える場合があります。GX志向型住宅は全世帯が対象で、補助額は地域区分1~4が125万円、5~8が110万円です。長期優良住宅は子育て・若者夫婦世帯に80万円または75万円。ZEH水準住宅は40万円または35万円です。要件を満たす古家除却では20万円が加算されます。床面積50~240㎡が対象で、登録事業者が申請する仕組みです。予算に達すると受付が終了します。

新築戸建ては、【フラット35】Sの金利優遇を受けられる場合もあります。高齢者等配慮対策等級4以上は金利Aプラン、等級3以上は金利Bプランの対象です。2026年9月時点の引下げ幅は、Aが当初5年間年0.5%、Bが当初5年間年0.25%。第三者機関による技術基準への適合確認が必要で、予算に達すると受付が終了します。

車いす対応のバリアフリー住宅に適用される補助金・優遇措置5選

車いす バリア フリー 間取り

車いすに対応した住宅には、補助金や優遇措置が使える可能性があります。リフォームや建築費用を抑えられるので、どのような種類があるのかを知っておきましょう。

車いす対応のバリアフリー住宅に適用される補助金・優遇措置は、主に以下の5つです。

  1. 高齢者住宅改修費用助成制度
  2. 長期優良住宅化リフォーム推進事業
  3. 固定資産税の軽減措置
  4. 所得税の特別控除
  5. 自治体独自の補助金・助成金

適用条件についても解説するので、ぜひチェックしてみてください。

1.高齢者住宅改修費用助成制度

「高齢者住宅改修費用助成制度」は、介護保険による補助金の制度です。「バリアフリーリフォーム補助金」と呼ばれることもあります。

支給限度基準額は、原則として生涯20万円です。所得に応じた給付割合は9割・8割・7割で、上限は18万円・16万円・14万円となります。要介護状態区分が3段階上昇した場合や転居した場合は、再度20万円の限度額が設定されます。

対象は「要支援」または「要介護1~5」と認定された本人が住む住宅です。新築工事には利用できません

対象工事は、手すりの設置、段差解消、滑り防止や移動を助ける床材への変更です。引き戸などへの扉交換、洋式便器などへの交換、各工事の付帯工事も含まれます。原則として着工前に市町村へ申請し、工事後は領収書などを提出してください。

2.長期優良住宅化リフォーム推進事業

長期優良住宅化リフォーム推進事業は、令和7年度の交付申請を終了しています。令和8年度は事業を実施しません

令和7年度の上限は、評価基準型・提案型が80万円、認定長期優良住宅型が160万円でした。一定の条件を満たす場合は50万円の加算もありましたが、新規の資金計画には組み込めません。

3.固定資産税の軽減措置

すべてのバリアフリー住宅が、固定資産税の軽減対象になるわけではありません。要件を満たす既存住宅を改修すると、翌年度分の固定資産税が3分の1減額されます。適用期間は令和8年4月1日から令和13年3月31日までです。

対象になるには、以下の要件をすべて確認する必要があります。

  • 居住者が対象者の要件を満たしている
  • 住宅が築年数の要件を満たしている
  • 改修後の床面積が要件の範囲内である
  • 工事内容と工事費が定められた要件を満たしている

申告先は税務署ではなく、住宅所在地の市区町村などにある固定資産税担当窓口です。原則として工事完了後3か月以内に申告します。固定資産税減額申告書、増改築等工事証明書、登記事項証明書などが必要です。補助金額がわかる書類や、対象者を証明する書類も準備してください。

4.所得税の特別控除

対象になるのは、自己が所有し、自ら居住する住宅に一定のバリアフリー改修をした場合です。所有名義だけでは足りず、自分が居住していない住宅には適用できません。令和8年度改正後の適用期間は、令和8年1月1日から令和10年12月31日までです。

実際の支払額へ単純に10%を掛ける制度ではありません。標準的な工事費用相当額の10%を、200万円を限度として控除します。限度額超過分や併せて行う一定の改修には、所定の範囲で5%控除を適用可能です。バリアフリー改修時の最大控除額は60万円で、納付した所得税額を超えて還付されません。

所得税の特別控除では、対象者が次のいずれかに該当する必要があります。

  • 50歳以上
  • 要介護または要支援の認定を受けている
  • 所得税法上の障害者、または65歳以上・要介護・要支援・障害者に該当する親族と同居している

自己所有・自己居住に加え、改修後6か月以内の入居が必要です。合計所得金額2,000万円以下で、床面積や工事費などの要件も満たさなければなりません。申告時は計算明細書や増改築等工事証明書などを用意します。

5.自治体独自の補助金・助成金

自治体によっては、車いすに対応したバリアフリー住宅を建てることで、補助金や助成金を受けられます。

東京都には、「高齢者施策推進区市町村包括補助事業」があります。東京都が都民へ一律20万円を直接支給する制度ではありません。介護保険給付の対象外となる住宅改修を助成する区市町村へ、東京都が費用の一部を補助する仕組みです。

住民向け制度の実施有無、対象者、助成額は区市町村ごとに異なります。住宅の所在地を管轄する自治体へ、対象工事と申請期限を着工前に確認してください。

【間取り別】車いす対応のバリアフリー住宅のポイント

車いす バリア フリー 間取り

車いす対応のバリアフリー住宅を建築・リフォームする際には、間取りごとに注意したいポイントがあります。特に気を付けたいのは、以下の間取りです。

  1. 玄関
  2. 風呂
  3. トイレ
  4. 廊下
  5. 階段
  6. キッチン
  7. リビング

注意ポイントを把握することで、車いすの方が暮らしやすい住まいを作れるでしょう。

1.玄関

玄関周りは、出入りしやすいように工夫することが大切です。

具体的には、スロープを設けるなどして段差をなくしましょう。車いすでも上りやすいよう、スロープのこう配は12分の1以下がおすすめです

さらに、玄関のドアは引き戸を採用することがポイント。一般的には開きドアが使用されますが、外側から開けるさいにドアが自分にあたって開閉の邪魔になります。

玄関の設計に工夫を施し、車いすの人が外出しやすいように配慮しましょう。

2.風呂

転倒事故が発生しないよう、お風呂の出入り口は段差をなくしましょう。加えて、出入り口付近に手すりがあると、より安心できます。

お風呂の床材は、すべりにくいものを選ぶことが大切です。水はけがよかったり、表面に若干の凹凸があったりするものだと、濡れていても足をすべらせにくくなります。

浴室の深さは、50cm前後と浅めに設計しましょう。段差を付け、腰の位置で入浴しやすくするのもおすすめです。

3.トイレ

トイレは、便座に立ったり座ったりする作業が必要です。車いすから移動することも考え、室内を広めにとりましょう。介助者が付き添うことも想定し、1.8m×1.8mの広さがあると安心です。

加えて、ドアの出入り口は、引き戸や折戸を採用するのがおすすめです。車いすのままでも開閉しやすく、ストレスなくトイレに行けます。

夜間にトイレに行くことも考え、寝室との距離を近くにすることも大切です。寝室とドア1枚で移動できると、車いすの人がわずらわしさを感じないでしょう。

4.廊下

車いす バリア フリー 間取り

直線通路は、建具枠や引き残しを除いた有効幅員780mm以上が基本レベルです。直角路では、一方を800mm以上、もう一方を850mm以上とします。電動車いすを使う場合は、機種の寸法や旋回性能に応じて広げる必要があります。

夜間に移動することも考え、足元に自動で光るライトを設置するのもおすすめです。夜中トイレに行くときでも、転倒やものにぶつかるリスクが低くなります。人感センサーを搭載したライトであれば、消し忘れる心配がありません。

5.階段

2階建て住宅などで、どうしても階段を設置しなければならないなら、階段にも工夫を施しましょう。

車いすの人が使うときのことも考え、段差をできるだけ低めに設計します。

さらに、手すりを付けることも大切です。体をしっかり支えられるよう、階段の両側に設置すると良いでしょう。車いすを使う本人の体格にもよりますが、床から75cm程度の高さが使いやすいとされています。

6.キッチン

キッチンは、車いすの人でも座ったまま調理しやすいよう設計することが大切です。

シンクやコンロ、収納スペースは低めに設計しましょう。費用はかかりますが、高さを変えられるキッチンを導入するのも1つの方法です。

加えて、車いすで利用しやすいよう、作業テーブルの下の空間が空いた作りに設計するのもおすすめです。

7.リビング

リビングは、家族全員が多くの時間を過ごす場所です。そのため、車いすの方でも快適に生活ができるよう工夫する必要があります。

例えば、できるだけ段差をなくすように心がけましょう。小さな段差があると、車いすがひっかかり転倒の恐れがあるためです。

間取りとは関係ありませんが、テーブルの高さにも注意が必要です。車いすに座ったままテーブルを使えるよう、ローテーブルでなく70cm程度の高さのものがおすすめです。

車いす対応のバリアフリー住宅を建てる際の7つの注意点

車いす バリア フリー 間取り

バリアフリー住宅を建てる際には、車いすの方が暮らしやすいように設計することが大切です。とはいえ、何に注意するのか分からない方も多いのではないでしょうか。

こちらでは、バリアフリー住宅の建築で気を付けたい7つのポイントを解説します。

  1. 車いすを使う人の要望を聞く
  2. 部屋ごとの温度差をなくす
  3. できるだけ段差をなくす
  4. ワンフロアで生活を完結させる
  5. 火災のリスクを低くする
  6. LDKを中心とした間取りを意識する
  7. 引き戸を採用する

マイホームは一度建てると、何十年も住むことになります。後悔のない住まい作りを進めるため、ぜひチェックしておきましょう。

1.車いすを使う人の要望を聞く

バリアフリー住宅を建てるなら、何よりも車いすを使う人の要望を取り入れることが大切です。良かれと思って設置した設備が無駄になってしまう恐れがあります

例えば、左半身が動かしにくいのに、左側に手すりを付けるのは意味がありません。一度設計したものを直すのは、費用もお金もかかってしまいます。

住宅の打ち合わせをする際には、車いすの方も同席するのが好ましいです。利用者のことを考え、本当に必要な設備を取り入れましょう。

2.部屋ごとの温度差をなくす

部屋ごとの温度差が高いと、体に負担がかかってしまいます。特に高齢者は、ヒートショックという血圧の乱高下によって、心筋梗塞や脳梗塞などの病気を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。

車いすの移動を考えると、部屋ごとのドアを開けたままにすることが多いです。そのため、温かい空気が冷たい部屋に逃げてしまうケースがあります。

部屋ごとの温度差をなくすためには、家の断熱性や気密性をあげるようにしましょう。ヒートショックはお風呂上がりに起こることが多いため、浴室に暖房器具を設置するのもおすすめです。

3.できるだけ段差をなくす

車いすでも移動がしやすいよう、家のなかの段差はできるだけなくすことが大切です。

段差があった場合、車いすが引っかかる恐れがあります。最悪の場合、車いすから転倒してしまい、ケガにつながることも考えられます。

家の中で車いすを使うなら、動きやすさを重視することが重要です。そのため、できるだけ段差をなくすように設計しましょう。

4.ワンフロアで生活を完結させる

車いす バリア フリー 間取り

バリアフリー住宅を建てる際は、ワンフロアで生活が完結するようにしましょう。車いすの人は、上下の移動がしにくいためです。

例えば、平屋なら階段を設置する必要がなく、車いすでも生活しやすくなります。

2階建て住宅なら、2階部分に部屋を作らずに収納スペースにするのも方法の1つです。敷地の関係で2階部分に部屋を設ける必要がある場合は、エレベーターを設置したり、上り下りがしやすい階段を作ったりなどの工夫をしましょう。

5.火災のリスクを低くする

車いすの人は、火災があった際に避難が困難となる恐れがあります。そのため、火事が起こる可能性をできるだけ低くすることが大切です。

例えば、ガスコンロは消し忘れに注意しましょう。安全装置が搭載されたガスコンロを採用するのもおすすめです。

また、火の不始末を避けるには、オール電化住宅にするという選択もあります。電気の力で調理や空調などを行えるため、火災の原因となる火を使う必要がありません。

6.LDKを中心とした間取りを意識する

LDKを中心とした間取りにすることで、寝室や洗面台など各部屋に行きやすくなります。部屋同士の移動が短いため、車いすの人がストレスやわずらわしさを感じにくくなるでしょう。

また、リビングからそれぞれの部屋の様子が確認できるのもメリットです。万が一車いすから転倒した際にでも、すぐに気が付けます。

LDKを中心に間取りを設計するなら、あえて廊下を作らないという選択も可能です。廊下分のスペースが必要ないため、各部屋の広さを確保できます。

7.引き戸を採用する

引き戸は、車いすの人でも開閉しやすい設計です。開閉のためのスペースを必要としないため、ドアが自分にあたり足をケガする心配がありません。

さらに、引き戸は開けたままにすることで、車いすでの移動がスムーズになります。空間を広く感じられるという効果もあります。

なお、引き戸を採用する際には、ゆっくり閉まる機能が付いたものが好ましいです。万が一勢いよくしめたとしてもケガをする可能性が低いでしょう。

車いす対応のバリアフリー住宅3つのハウスメーカーの選び方

車いす バリア フリー 間取り

バリアフリー住宅の建築を得意としているハウスメーカーは多いです。そのため、どの業者に依頼するか悩んでしまう人も少なくありません。

候補を比べるときは、同じ車いすと生活動線を条件にして、次の3点を確認します。

  1. 標準仕様の範囲:有効幅員、直角路、転回・移乗、高齢者等配慮対策等級、費用区分
  2. コミュニケーションの取りやすさ:連続動線、施工事例、医療・福祉職との連携可否
  3. アフターフォローの充実度:手すり下地、停電時の上下移動、設備の保守対応

車いすの型式と寸法を各社へ同じ条件で伝えると、設計案と見積もりの違いを比べやすくなります。

1.標準仕様の範囲

車いすの型式と寸法に合う有効幅員や直角路を、図面上の内寸で確認します。転回場所とベッド・便座への移乗方法も、同じ条件で比べてください。

標準仕様、オプション、別途工事を分けた見積もりなら、会社ごとの費用差が見えます。【フラット35】Sを検討する場合は、高齢者等配慮対策等級も確認が必要です。

2.コミュニケーションの取りやすさ

玄関から寝室、水回りまでの連続動線は、車いすを使う本人の操作と介助方法を反映させます。日常で使う車いすを打ち合わせに持ち込めるかも確認してください。

候補各社には、同じ条件に近い施工事例の図面や写真を求めます。一般的なバリアフリー事例ではなく、転回や移乗まで確認できる資料が判断材料です。

設計担当者が打ち合わせに参加するか、医療・福祉職と連携できるかも比較します。理学療法士や作業療法士の助言を図面へ反映できる体制なら、使い方のずれを抑えられます。

3.アフターフォローの充実度

何十年と暮らす家では、手すり下地や昇降設備の保守方法まで確認が必要です。手すりの追加位置や、部品交換の窓口を契約前に聞いておきます。

ホームエレベーターを採用する場合は、停電時の降下方法や非常用電源を確認します。定期点検の頻度、有償・無償の区分、保守契約の範囲も比較項目です。

将来の間取り変更に備え、水回りの移設可否や手すりを外した後の補修対応にも着目してください。家族構成や介助方法が変わると、必要な設備も変化します。

施工事例、設計条件、見積もり、保守内容を同じ順番で整理すれば、メーカー間の違いを判断しやすくなります。

車いす対応のバリアフリー住宅が得意なハウスメーカー4選

車いす バリア フリー 間取り

マイホームを建てる際、どのハウスメーカーに依頼しようか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。会社ごとに特徴や強みが異なるため、慎重に選びたいところですよね。

こちらでは、バリアフリー住宅の建築を得意としている4社を紹介します。

  1. ダイワハウス
  2. セキスイハイム
  3. 積水ハウス
  4. 住友林業

ハウスメーカー選びの参考にしてみてください。

1.ダイワハウス

ダイワハウスは、「フレンドリーデザイン」で使いやすさ・分かりやすさ・安全性・美しさを軸にしています

xevoΣでは、ゆとりのある廊下や階段を提案しています。車いすでも操作しやすいよう、スイッチを低めに配置できる点も特徴です。

室内と屋外の段差を抑える、フラットスルーウインドウも選択できます。採用できる設備や寸法は商品・プラン・仕様によって異なります。

2.セキスイハイム

セキスイハイムは、部屋間や和洋室間の床段差を抑える設計に対応しています。浴室と洗面室の間も、移動しやすい床段差に配慮した仕様です。

  • 上下差:要望に応じてエレベーターを設ける
  • 床段差:部屋間や水回りの段差を抑える
  • 体力差:移動距離や設備の使いやすさへ配慮する
  • 年齢差:浴槽への出入りや将来の暮らしを考える
  • 温度差:住まいの中の温度差を抑える

5つの差へ配慮することで、車いすを使う人と家族が同じ住まいで暮らしやすくなります

構造体と内装を分ける考え方により、将来の間取り変更へ対応しやすい点も特徴です。エレベーターを含む各設備は、仕様やプランによって導入できない場合があります。

3.積水ハウス

積水ハウスは、障がい者配慮住宅1,300棟以上の実績を公式情報で示しています。1989年から「生涯住宅」の考え方を掲げ、2010年にはスマートUDを導入しました。

メーターモジュールは、廊下や開口部にゆとりを持たせやすい設計です。車いすで直角に曲がる場面でも、移動空間を確保しやすくなります。

握りやすい手すりやフルフラットサッシも、スマートUDの具体例です。室内からバルコニーまでの段差を抑え、移動時の負担を軽減します。

4.住友林業

住友林業は、室内建具のソフトクローザーや内壁出隅のR形状を標準仕様にしています。床もオールフラット化し、室内の小さな段差を抑えています。

廊下は、介助用車いすを想定した有効幅780mmが標準仕様です。建具枠などを除いた実際に通れる幅は、採用するプランで確認してください。

玄関スロープとホームエレベーターは、自由設計による個別対応です。必要な勾配や昇降設備を、敷地条件と車いすの寸法に合わせて検討できます。

まとめ

車いす バリア フリー 間取り

車いすに対応したバリアフリー住宅を建てる際には、玄関やお風呂など各設備に配慮する必要があります。スロープを設置したり、段差をなくしたりして、暮らしやすい住まいを実現しましょう。

加えて、バリアフリー住宅の建築では、車いすを使う人の要望を聞くことが大切です。意見を取り入れ、本当に必要な設備を取り入れることを意識してみてください。

暮らしやすいバリアフリー住宅を建てたいなら、ハウスメーカー選びも重要なポイント。資料の一括請求なら、標準仕様の範囲やアフターフォローの内容を比べやすいため、自分にあった1社を選べます。

ぜひ利用してみてくださいね。

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